古いおもちゃがたくさん残っている近所のおもちゃ屋さんにマーババービー・ペットオンペットがあった。
だが私の持っているバービーとなんとなく顔が違う。
どうしてだろうと思いつつ他のバービーも見ると私のと同じ顔もあって、どうやら顔だけでいえば二種類あるようだ。
ジェニーだってエクセリーナもあればエイティーンもあるんだし違うフェイスデザインがあっても不思議じゃないか、と納得した。
まぁ同じマーババービーだし、とあまり気にすることなく買わずに店を出た。
その後ビリー・ボーイ著「We Love Barbie」という本の和製バービーの項目でジェニー(或いはタカラバービー)の写真にマーババービーとクレジットされているのを発見した。
あれ?これ間違ってないか?と思いよく見るとジェニーよりも細面で目が縦長で微妙に違っている。
あ、これが初期マーババービーなんだ、あのペットオンペットもこれだったんだ!
多少の知識はあったが気付かなかったという…。
1986年バンダイはマテルとの合弁会社マーバ・コーポレーションを設立、バービーの販売をすると発表したのだが発売直前にタカラから製造の差し止めを求められた。
マーババービーはジェニーにそっくりではないか、と。
見慣れた今となっては簡単に識別できるし現物を見た時もさほどジェニー似てるとは思わなかった。
しかし「We Love Barbie」の写真は本当によく似ていると思った。
しまった、初期タイプは発売期間が短いのか、ならば買っておけばよかったかも。
次にまたお店に行った時にはマーババービーは根こそぎなくなっていた。
「開運!なんでも鑑定団」の影響もあったのか、その頃あたりからそれまで残っていた古い人形がどんどん姿を消していった。
知識が追い付いてくる頃にはもう人形は逃げてしまっている、というのが私のパターンらしい。
だがその時には逃しても後になってから手に入ったというものも多い。
その少し後、妹を経由してきた貰いものの人形たちの中に新旧マーババービがいた。
また何年か(十年くらいか?)経って骨董市に出掛けたら箱に初期マーババービーのヘッドだけが並べられているのを見付けた。
どう見ても新品なのだがなぜヘッドだけ?
たしか一個200円。
舞い上がるあまり全部買占めようかと思ったが、なんとか冷静になった結果取りあえずというかなんというか二つ買った。
ジェニーのボディに付けてあるが(ノーマルとSAJ)、マーババービーはもともと首が可動するボディなので首無可動のジェニーボディだとヘッドが上を向いてしまうがまぁよしとしよう。
なにかとジェニーと比べられてきた可哀想な歴史を背負ってきたわけだけども、こうして見ると可愛いではないか。
ヘッドだけでは産地がわからないと思っていたが、ふと思いついて首穴の内側にひっつき虫を押し付けてみた。
japanの刻印があった。
まぁ顔色をみれば大体わかるんだが。
japanの刻印があった。
まぁ顔色をみれば大体わかるんだが。
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