2013年5月31日金曜日

ハルミちゃんのこと



ハルミちゃんは1973年に発売された二代目リカちゃんのお友達だ。
リカちゃん・パットちゃんと「リカちゃんなかよしトリオ」を結成、
共に白樺学園に通う。


スーパーマーケットの一人娘という設定だったが、
後にお医者さんである姉のエミリー先生が登場する。





従姉はハルミちゃんがお気に入りだったようだ。
自分の顔の横までハルミちゃんを持ち上げて誇らしげに言った。
「これハルミちゃん!同じ名前なんだよ!」
そう、従姉もハルミちゃんだったのだ。


自分と同じ名前の人形なんて別に欲しくなかった。
マリーちゃんとかそんな名前になりたかった私は
そんなの羨ましくもなんともなかったのだ。
大体人形に自分の名前が付いていたら呼びにくいではないか。






もう十年以上前になる。
妹と姪と一緒にホビー系のイベントに行った。
あの頃はまだドール系のイベントが少なかったんだと思う。
ホビー系、といってもドールを扱っているところが多少はあったのだ。


いろんなおもちゃがあった気がする。
その中に混じってハルミちゃんがいた。
状態はとてもいい。


こんなイベントだし高そうだな、と思いつつ値段を聞いてみたら
予想よりはるかに安かった。
確か二千円だったと思う。
てっきり何万なんて言われるものだと思っていた。


「なんでそんなに安いんですか?」
ちょっと怪しんで聞いてみると足に落ちない汚れがあるという。
見ると黒い点が足に染み込んでいた。
なんだこんなもんか、と拍子抜けしてこれを買った。


髪はストレート。
ハルミちゃんにストレートバージョンがあるなんて知らなかった。
あの頃は髪型違いなんてあまりなかったので。






何年前だったか骨董市へ行ったらレディリカのお友達のジュンを発見した。
値段を聞いたら(表示されてないことがほとんどなのだ)
これも確か二千円くらいだった。


だが横にあるハルミちゃんもセットだという。
ハルミちゃんはいらないよ!と思ったがバラ売りはしないそう。
うちのと違ってカールした髪だし状態はいいし、まぁいいか。






こうしてうちのハルミちゃんはふたごになった。





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