2013年5月2日木曜日

タカラバービーのこと・後編


急速にジェニーにハマった私は当時原宿にあったジェニーショップによく行った。


週に何日かは原宿に用事があったので
人気館のジェニーショップがある竹下通りは通り道だったのだ。


もちろんラフォーレ原宿のジェニーショップにも行った。
今思うとジェニーファンにはいい時代だったかもしれない。


だがまだまだ冷静だった私、
前を通る度に寄るというほどの頻度ではなかったので、ジェニーショップ閉店後に
「もっと行けばよかったあぁぁぁ!あれ買っときゃよかったあああぁぁぁぁ!」
と後悔することになる。


嗚呼素晴らしき哉ジェニーショップ。





その人気館ジェニーショップに当時展示してあったのが
カームオリジナル限定ドレス、浴衣の「粋(いき)」だった。


他に「ドリームウエディング」と「ターコイズマジック」があった。
赤チェックのワンピと上着がなぜターコイズなのかは謎だ。


カームというのは…え~、カームというのは…
「協力(株)カーム」とあるのでファッションデザインの会社なんじゃないかな。


さてその粋、モデルのジェニーがショートヘアだった。


旧タイプのジェニーの顔があまり好きでなかった私だったが
(マーババービーへの思い入れもあると思う)
そのジェニーはとても可愛く見えた。


この顔はショートやボブが似合うんだねきっと、と
躊躇することなく手持ちのバービーの髪を切ってしまった。


なにしろ初期ジェニー(バービーだけど)なもので
植毛の技術がまだ未熟だったらしく左右の毛量がかなり違っていて
それが気になっていたのだ。


そうか、気に入らない部分があったらカスタムすりゃいいのか。
そんなことに初めて気付かせてくれたのは彼女だった。


だが頼む、もう貴重なドールをカスタムするのはやめてくれ、私。


でもやらないならやらないでここをこうすればもっと好みなのに、
と葛藤し続けるのもまた事実。





ドール服作りにすっかり目覚めてしまった私は今度はワンピースを作った。





最初に買ったJeNny'93夏号には欲しい型紙がなく、
(あとで見直したらあったんだぜ)
もっとリアルでボディにぴったりフィットしたゆるみなしの
「上級者向け」の型紙はないのかとほざいていた。





超初心者が何を言っとるかー!





右袖カフスのところほつれてるし!
そもそも右袖がキツすぎて力を入れないと腕が通らないからほつれたんだし!
見返し付けてないし!
襟が浮きまくるから縫いとめてるし!
ウエストの縫いしろ逆に倒してるし!
上を目指すなら基本をちゃんとせんかーい!
突っ込みどころ満載!


…まぁ初めてはこんなもんでないかい?
いや初めてでも素敵なのを作る人は多い。


正直イマドキの流行に敏感な子供ならもっとずっとハイセンスな服が作れるだろう。


そう、私には生まれついてのセンスというものがない。
そんなこんなでオカン服ばかり作っていたが楽しかった。


JeNny'93秋号」も当然買った。


そこでエクセリーナを見て電撃に打たれ
いよいよ本格的にドールにハマり、抜け出られなくなるのだった。





退色していたので何度もリップを塗り直した。


最初に使ったのはMr.カラーでもなくアクリル絵の具・リキテックスでもなく
夏休みの工作用エナメル塗料。


その後アクリル絵の具になり(なんて危険)Mr.カラーになった。


何度やっても気に入らなくてリップを落としたまましばらく放置していたが
リカちゃんキャッスルにリメイクをお願いして綺麗になって帰ってきた。


チークもしっかり入れていただいたので退色も目立たない。
むしろ健康的で可愛らしい。


レディ・マリアボディのせいかすごく猫背に見えるのが難点。
同じボディでもレディ・マリアはシャンとしてるのにな。





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