2013年10月16日水曜日

再会・ファッションカレンダーリカちゃん



この界隈ではもうすっかり個人経営のおもちゃ屋さんがなくなってしまった。


以前はけっこうそこここでがんばってくれていたのだが
大型の手芸店がおもちゃも扱うことになり
まぁおそらくそれがきっかけだろう。


それでもまだ一軒だけがんばってくれているお店がある。


以前そこで見たリカちゃんがちょっと気になっていた。
2000年発売のファッションカレンダー11月、ピンクのガウンを着ているやつだ。


基本ジェニ者なのでそれはスルーしたが、
お店の前を通る度にそのリカちゃんのことを思い出した。


あれ可愛かったな、と。


小さいお店だからあまり頻繁に入ると顔を覚えられそうなので
気になりつつも寄らずにいた(でもカレンダーガールのマリーンと
たまきはここで買った)。


しばらく経ってから入るとやっぱりあのリカちゃんはなくなっていた。
置いてあるリカちゃんは皆中国製になり、ジェニーは姿を消していた。


それでも通る度にリカちゃんを思い出した。
こんなに気になるなら買っておけばよかったかも、と。


わりと最近になってリサイクルショップに行ったら
なんとあのリカちゃんがいるではないか。







ピンクのガウンのまま、とても綺麗な状態だった。
大人のコレクターが手放したのだろうと思われる。


おもちゃ屋さんとリサイクルショップ、同じ市内だし無茶な距離ではない。
もしかしたらこのリカちゃんはあの時のリカちゃんなのかもしれない。


このリカちゃんが私を見て、「あ、あの時の人!」
なんて思ったかもしれないと思うとちょっと愉快だ。





それにしてもデフォ服が見当たらない。
どこに行ったんだろう…。





2013年8月27日火曜日

買い物日記



土曜は骨董市。
リカジェニの掘り出し物は特になかったが、うっかりえと子ちゃんを買ってしまった。


別に欲しくはなかったが八百円でいいからと言われ
仕方なくというかまぁいいかというか。


福神様だし一人くらいいてもいいか。





これは3万個突破記念キャンペーン特価2,980円だったものだが
通常の価格帯は5,800~7,800円。


正直その値段に見合う品質ではないと思う。
でも3万個というんだから売れたんだろうな。
ああ、そういえばかなり凝った衣装だったな。
それを思えば通常価格帯はむしろ安いかもしれない。







それから一目で気に入ったペンダント。
好きな紐とビーズを組み合わせてその場で作ってもらえる。
本当にその値段でいいのかと思うくらい安い。





紅白のビーズは山珊瑚(珊瑚の化石)だそうだ。


もう少しコントラストを押さえた色がいいかと思い
真っ赤と渋い薄ピンクの組み合わせも見せてもらったが、
一目惚れだけあってけっきょくこちらの方が好みだった。


だが一箇所だけ、先っぽのアクリルビーズがどうもいただけない。




スワロフスキーに替えた。


人が作ったものに手を加えるのは失礼かとも思ったが
もっと気に入ってしまった。


この色とキラキラは気分が揚がる。


山珊瑚にもパワーストーンとしての効果があるらしい。
厄除けのお守りなんだとか。
まぁあまりそういうのは期待しない。





日曜はドール服材料の買い出し。
割引ハガキの期限がこの日までだったのだ。


たまにはDD用の服を作ろうという気になったので久々にやろうと思う。


布はコーマバーバリーの黒。
茶にするか白にするか、はたまた紺かと悩んだが
オフホワイトのエプロンや付け襟と組み合わせるので
真っ黒ならそれがよく映えるだろうということで。


コーマバーバリー1.5m、オフホワイトのボイル2.5m、チュール1m。
表地よりも裏地に使う予定のボイルの方が高い。


買う予定だったローンがなかったのでボイルにした。
残っている分全部買うなら半額とのことだったが安かった分多かった。





あとは前から作ろうと思っていたケータイ入れ用の副素材。
これで作れる。


安かった布&ブレード。
1/6服に使おう。




今日はすごしやすい気温だった。
それでもやっぱり布5m分のアイロン掛けはちとキツかった。







2013年8月15日木曜日

服の覚書・リカちゃんキャッスルin東京(2013 8 4)用







◆ カントリー皮ベストセット ◆


三着ずつ製作。
¥3,000


わりとイメージ通り出来たが、ややスカートがボリューミーだったろうか。


端処理がない分赤のスカートのレースの方がスピーディに行くだろうと思ったが、
青のフリルの方が縫いやすく、早く仕上がった。


ボタン、スナップはpb’factoryの、
カメオ、ブレードはIvoryの通販で入手。


pb’factoryは届くまでがかなり早く、Ivoryは送料がかなり安い。






皮がミシンに張り付くため下に紙を敷いて縫う。
針目は大きく。
縫い代はボンドで貼る。
バックスキンの小さいパーツはミシンでは縫いにくいので手縫い。
目打ちで穴を開けながらやる。
ボタンも同じく。
それでも指にかかる負担は大きい。



リボンを縫い付けた上にグルーガンでカメオを貼る。
ピンタックは縫わずに折っただけ。
(下のお嬢様服も同じく)


ブラウスはローウエストワンピースの型紙。
作りかけのワンピースを転用したため丈がやや短めだったのでレースを足した。
袖にボリュームがありすぎたので削った。
またブラウスを作るなら型紙を作り直した方がよさげ。



帽子の飾りがレースだと、胸元のレースと相まってくどすぎると感じたが
一度貼り付けてしまうとはがす時表面の色まではがれてしまう。


仕方がないので青セットのうち二つはレース、一つはリボンにした。
ただ帽子単独で見るとレースはやっぱり可愛い。


イベントで売れたのはレースの方だった。


後から作った赤セットの帽子はリボンにした。
全体を見た時はこちらの方がすっきりしていていいと思う。


糸巻きにパテを盛って作った型を使用。
18ジェニーにはやや大きくマリーンにはやや小さい。


一応青系メインで赤はついでのような感じで作ったのだが
なぜか赤の方が売れ行きが良いようだ。


イベントでは青一着赤二着が捌ける。
残りのうち二着をオークションに出した。
赤青共に売れる。
青がもう1セットあるのでもう少ししたらまた出そうと思う。










































◆ お嬢様セット ◆


バーバリー地使用。
二着製作。
¥2,500

形としては定番。
慣れない布のせいかいつも使う型紙であるにもかかわらずゆるみがなく
ボディにかなりぴったりフィット。


なぜか袖も短く、ジェニーボディにはぴったりだが
オビツボディだと手首関節が丸見えになってしまう。


付け襟風だが付け襟ではない。
身ごろに縫い付けようとしたがうまくいかず、身ごろが狭まってしまった。


なので要所を縫い止めている。


イベントで一着捌け、もう一着はオークションに出している。
今のところ一件入札あり。







◆ ノースリーブティアードワンピ ◆


一着製作。イベントで捌けた
¥1,200


唯一のリカサイズ。
イベント前日の午後九時をすぎてから型紙を作り始めたという。


ありがちなデザインだが可愛くまとまったと思う。
カントリーな柄だがバイカラー風にすると案外お洒落。


ジェニーサイズに慣れているので形になるまで小さすぎるんじゃないかと不安だった。


左肩の下にコサージュを付ける予定だったがうまく作れずリボンに。
帽子は前に作ったものを合わせた。


わりとラクに作れるし身ごろの布がまだあるのでまた作ってみようと思う。





2013年7月12日金曜日

次イベントの準備



クラロリ風なワンピースを作ろうとバーバリーかコットンサテンの
黒・茶・えんじ辺りと幅15mmくらいのレース、それから革を買おう。


そう思って出掛けたのだが、いい色の柄布を見付けてしまったので
それを使ったカントリー風を中心に作ることにした。


前回革のベストと帽子をセットにしたカントリー風が作りたかったのだが
いい革が見付からなかったので布に変更したもののけっきょく作るところまで
いけなかったので今回はそれを作ろうと思っている。


クラロリは余力があったら、ということにした。


そんなわけで本日の買い物。






いい革が見付かった。
でも幅広のレースが案外(ってか全然)ない。


以前はどのレースやブレードを使おうか悩んだが、最近はあるものに合わせて
デザインをどう変えるかで悩む。


今回ドンピシャだったレースは三種類のレースとリボンが組み合わさったやつ。
これをほどいて使う。割高だが他にないから仕方ない。


革ベストを何で留めたものか頭を悩ませていたのだが
別にスナップとボタンでなんの問題もないことに気付いた。


試作用にフェルトも買った。
マーブル色のウォッシャブルフェルトも欲しかったがなかった。


極小ボタンは売っていないので通販で買わねば。


明日からがんばろう。
その前にイベント参加を申し込まねば。





2013年7月11日木曜日

人形探しの旅・アンナの2



引っ越した先におもちゃ屋さんが多かったのは別にそれ目当てだったわけではなく
単に条件が合う物件がそこしかないからだった。


どのお店も品揃えがいいわけではなかったのでけっきょく行くことは少なく
よく通ったのは一駅先の今は無きトイズオフだったりする。




その街を去る時、引っ越してからだと到底行けない(というか遠くなるから行きたくない)
おもちゃ屋さんに行っておくことにした。


私はまたタウンページをめくり行ったことのないおもちゃ屋さんを探した。


電車で某駅まで行きそこからバスに乗ると何軒かのお店がある町を見付けたので行ってみた。
…ハズレだった。
文房具店だったり赤ちゃん用品のお店だったりで。


一番期待できそうなお店がこの辺のはずなのに見付からない。
立ち話をしている人に聞いてみると
「おもちゃ屋さん?…ああ、そこにあったね!20年くらい前に。」
載せっぱなしにするなよ、タウンページに。




今度はもう少し近場に行くことにした。
一軒しかないけど自転車で行ける。たぶん行ける。
無理なら引き返す(要するに今まで行ったことがない微妙に遠いところ)。


途中にもう一軒元はハロマだったと思われるおもちゃ屋さんもあったが
やっぱり何もなかった。


線路沿いの直線コースだったので距離のわりには案外ラクに着いた。
だが人形がない。まったくない。


「何かお探しですか?」
お店のおじさんに聞かれたので「人形を」と答えた。
「リカちゃんとかジェニーとかなんですけど。」


「ああ、人形はあんまりなくてね~…」
と言いつつおじさんが男の子向けのおもちゃの箱をずらして
奥にあったものを取り出してくれた。


「これしかなくて…ごめんなさいね~。」


プレゼントリカちゃんとリカちゃん系のなにか(パパだったかな?忘れた)と…
ヘアウィッグアンナ!?






うわぁー!…と心の中で感激しつつそれを差し出した。
おじさんは少なくてごめんなさいごめんなさいと
しきりに謝りながら対応してくれた。


少ないだなんて、これがあれば充分ですよ!
と声には出せなかったが思っていた。






アンナが見付かったお陰で気持ちに区切りが付き
引っ越し前のおもちゃ屋さん巡りを終わらせることができたのだった。






ウィッグを被るためか通常のアンナよりも小顔で、
また通常のアンナほど下がり眉ではないため
表情がやや大人びていて非常に可愛らしい。







2013年6月25日火曜日

人形探しの旅・アンナの1



叔母の家に遊びに行った時のこと。


叔母が、髪が広がってどうしようもないのでなんとかしてほしい、
と私に人形を手渡した。


それはリカちゃんより少し小さく、フェイスデザインもリカちゃんの系列とは違う。
なにより手の形や少しむっちりした腕が明らかにタカラドールのそれとは違っていた。


背中の刻印を見るとBANDAIとある。
それがアンナであることを知ったのはもう少し後になってからだった。


私はまだおぼつかないお湯パーマの腕を駆使し
ひさしのように立った前髪にラップを巻き、
後ろを三つ編みソバージュにし毛先を少し切った。


可愛くなったー!と叔母が喜んでくれたので結果オーライだが、
人の人形の髪型を相談なしに変えるなんて今思うと冷や汗ものだ。






90年代、今と比べるとまだ昔からの個人のおもちゃ屋さんが残っていた。
私は行ける範囲を回って古い人形がないか探したものだった。


電話帳を見ていたら某市におもちゃ屋さんがたくさんあった。
これは何か見つかるかもしれない。


ある日自転車で某市行きを決行した。
大通りをまっすぐ行くだけなので初めての道でも迷うことはないが
走ってみるとやたら距離があった。


その市に入ったあたりに露天のような怪しげなリサイクルショップ(?)があったが、
人形が欲しいと言って出てきたのは百均にあるようなペナペナのやつだった。


千円、と言われたが中古でペナペナで服なしの、
お世辞にも可愛いとはいえないあの人形を千円で買う人はいないと思う。
ってか百円でもいらない。







おもちゃ屋さんは駅周辺に集中していて全部で六軒。
駅周辺に集中といってもそれぞれ離れていて、
地図で見ただけでも全部歩いて回るのはかなり大変なのがわかる。
だから距離があることを承知で自転車で行ったのだ。


広めの通りに向かい合わせにあるおもちゃ屋さん、
あまり記憶に残っていないが、片方はベビー向けで
リカちゃんとママが一つずつあった程度だと思う。
もう片方は…多少はあったと思うが忘れた。


もう少し先にあるファンタジックな外観のお店はシャッターが下りていて看板もなく、
この時は目当てのおもちゃ屋さんの一つであるかどうかは確認できなかった。


一軒は廃業。
駐車場になっていた。




駅からまっすぐ行ったお店にはなんと「うたうおにんぎょうジュン」があった。


他のおもちゃの陰にひっそりとあるのを見付け、あまりの珍しさにちょっと迷ったのだが、
さすがにあまり好みでないクラシカルな顔立ちの(1975年発売だ)54cmの大型ドールに
食指は動かず見送った。別に後悔はしていない。


あ、うたうおにんぎょうジュンってオビツの百合沙に似てないか?


古めのジェニーの箱がいくつかと袋入りのアンナもあったが
大きな窓、というよりガラスの壁の際に置いてあり退色が非常に酷く、
欲しかったが諦めた。


そのうちの一つは通常の旧ジェニーだがとても可愛い顔で、
状態がよければなぁと今でも残念に思う。






そのお店を通り過ぎて右に曲がるとおもちゃチェーン店がある。
輸入物のスキッパーがあったが好みでなかったのでスルー。
たしか桂由美ちゃんもあった。
今となっては珍しいので買っておけばよかったかも。


そんなわけで遠出にもかかわらずこれといった戦果はなかった。


後日シャッターが下りていたお店に電話し営業していることを確認してから
電車で(遠さに懲りた)行ったところ棚に並んだ人形の中になんと
綺麗なアンナが二つあるではないか。


見比べて薄い髪色のを選びレジへ。
お店の人と近所の人らしき女性二人が、これはもうなかなかないわよ、
レア物よ~、とにこやかに対応してくれ更に値引きまでしてくれた。






濃い髪色も買っておけばよかったかも、とまた何度か行ってみたが、
そのお店が開くことは二度となかった。


数年後、まさか自分がその市に住むことになるとは当時は予想だにしなかった。







2013年5月31日金曜日

ハルミちゃんのこと



ハルミちゃんは1973年に発売された二代目リカちゃんのお友達だ。
リカちゃん・パットちゃんと「リカちゃんなかよしトリオ」を結成、
共に白樺学園に通う。


スーパーマーケットの一人娘という設定だったが、
後にお医者さんである姉のエミリー先生が登場する。





従姉はハルミちゃんがお気に入りだったようだ。
自分の顔の横までハルミちゃんを持ち上げて誇らしげに言った。
「これハルミちゃん!同じ名前なんだよ!」
そう、従姉もハルミちゃんだったのだ。


自分と同じ名前の人形なんて別に欲しくなかった。
マリーちゃんとかそんな名前になりたかった私は
そんなの羨ましくもなんともなかったのだ。
大体人形に自分の名前が付いていたら呼びにくいではないか。






もう十年以上前になる。
妹と姪と一緒にホビー系のイベントに行った。
あの頃はまだドール系のイベントが少なかったんだと思う。
ホビー系、といってもドールを扱っているところが多少はあったのだ。


いろんなおもちゃがあった気がする。
その中に混じってハルミちゃんがいた。
状態はとてもいい。


こんなイベントだし高そうだな、と思いつつ値段を聞いてみたら
予想よりはるかに安かった。
確か二千円だったと思う。
てっきり何万なんて言われるものだと思っていた。


「なんでそんなに安いんですか?」
ちょっと怪しんで聞いてみると足に落ちない汚れがあるという。
見ると黒い点が足に染み込んでいた。
なんだこんなもんか、と拍子抜けしてこれを買った。


髪はストレート。
ハルミちゃんにストレートバージョンがあるなんて知らなかった。
あの頃は髪型違いなんてあまりなかったので。






何年前だったか骨董市へ行ったらレディリカのお友達のジュンを発見した。
値段を聞いたら(表示されてないことがほとんどなのだ)
これも確か二千円くらいだった。


だが横にあるハルミちゃんもセットだという。
ハルミちゃんはいらないよ!と思ったがバラ売りはしないそう。
うちのと違ってカールした髪だし状態はいいし、まぁいいか。






こうしてうちのハルミちゃんはふたごになった。





2013年5月23日木曜日

あいLOVEポピーちゃん



『あいLOVEポピーちゃん』(あいラブポピーちゃん)は、
峡塚のん・加津綾子による日本の漫画作品。
『なかよし』(講談社)にて1975年10月号から
1976年9月号まで連載された。

Wikipediaより






少女漫画はそれなりに読んだが、なかよし系はあまり読まなかった。
それでもこの「あいLOVEポピーちゃん」という漫画の存在は知っていた。


うちにあった数少ないなかよし系漫画のコミックスの巻末に載っていたので。
だが何に載っていたのかがわからない。


手元にある古いなかよし系コミックス(二冊しかないけど)を見てみたがない。






ホビー系雑誌のコラムで「スターにんぎょうポピーちゃん」の
存在を知ったのは大人になってからだ。


小学三年生の女の子春野さくらが芸能人やアニメキャラに扮している
言わばコスプレドール。


「あいLOVEポピーちゃん」はこの「スターにんぎょうポピーちゃん」の
宣伝のための漫画だったのだそうだ。


そして「あいLOVEポピーちゃん」の原作者、加津綾子は
=名木田恵子(青池保子の「ミリアム・ブルーの湖」だね)
=水木杏子(言わずと知れたキャンディ♡キャンディ)なのだそうだ。


原ちえこ(フォスティーヌの作者だね まだ一巻しか読んでないけど)の
描く続編「歌え!ポピーちゃん」というのもあったそうだ。


う~む、どちらも読んでみたい。
歌え!のほうはコミックスにはなっていないそうだが。






何年か前、自転車で駅に向かっていたら古いおもちゃの専門店を見付けた。
普段通る道からは一本ずれているため滅多に通らないので
それまでそのお店がそこにあることを知らなかった。


人形があるかちょっと期待して入ってみた。
そこにはアグネス・チャンと天地真理のポピーちゃんが。
箱入りだったがひどく退色していてかなり状態が悪い。


これじゃあなー…と思いながらも念のため値段を聞いてみたら
なんと六千円。


色が褪せているというよりなくなっていると言ったほうがいいような
状態の人形(箱も)に六千円出す人はいないと思う、というのが
率直な感想だったがお店を出てから、珍しいからやっぱり買ってみようかな、
いやいやあの状態では(以下ループ)なんて考えていて、
取りあえず保留ということにした。


いやホントは自分でも絶対買わないことはわかっていたが
あの肌が薄緑になるまで退色してるポピーちゃんが憐れだったんだと思う。


人形は日のあたらない場所に保管してほしいものだ。






その後初めてアイドールというイベントにディーラー参加をした。


目の前の古い人形を売っているディーラーさんのところへ行ってみたら
マーババービーフレンドと岡田奈々のポピーちゃんがあった。


マーババービーたちには八~十万円(!)の値が付いていたが
ポピーちゃんには値段が付いていない。


「すみません、これいくらですか?」
高そうだなーと思いつつ聞いてみたら




「五百円。」




人気がないからだそうだ。
即決したのは言うまでもない。
この前のアレ、買わなくてよかった、と思ったことも言うまでもない。
いや買うわけないけど。


ツヤツヤした髪の質感がとてもいい。
ボディが案外肉感的というか生々しい。
バンダイのセーラームーンのようだ。発育いいのね。


パパは喫茶店を経営。
趣味はハンチ集め。
お兄さんがいる。






どうでもいいことだが芸能界に疎い私はそれまで岡田奈々を知らなかった。







2013年5月22日水曜日

大徳寺貴更のこと



ドールにハマって2~3年経った頃、妹の友達が遊びに来た。
彼女は私の人形好きを知って、自分の持っている大徳寺貴更を
譲ってくれることになっていた。


妹は友達同士で人形を交換しあったことがあって
その友人のうちの一人が彼女だった。


私は当時まだまだ持っている人形の数が少なかった。
マーババービー、マーバケン、タカラバービー、ジェニー、
エリー×2、レイフ×2、トム×2、リエ、ティモテ、マイク、
一番新しいのがマリーン、たしかこれくらい。


別に増やしたいわけではなかったが欲しい人形はいくらでもあった。
あの貴更がいただけるならそりゃもう喜んでいただく。


TOTOCOあたりに行けばまだエリーズクラブのキサラは手に入ったが
小柄で茶色い髪の貴更がいいなぁと思っていたのだ。






ところが彼女はうちに来て私のマリーンを見たとたん
いきなり人形にハマってしまった。


後で、申し訳ないが貴更は譲れなくなった、と連絡があった。
仕方ないというか、まぁ残念ではあるがうちの人形、
特に一番好きなマリーンちゃんを見てハマってくれたので正直かなり嬉しかった。


その後彼女と一緒にTOTOCOへマリーンを買いに行った。





それから6~7年経ってよく行くリサイクルショップで貴更を見付けた。
350円也。


多少古びた感じはあるがそう傷んではいない。
1987年当時もし自分で買っていたとしたら
おそらくもっと劣化していたに違いない。


いつも成果なしのことが多いのに、この日はやたら入れ食いで
100~550円の価格帯のこのお店で3000円分くらいの人形を買って帰った。


だが貴更のインパクトが強くて他に買ったのがなんだったか
いまいち記憶に残っていない。追々思い出すかもしれないが。






貴更は茶髪がいい、と言いつつ妹の友達が遊びに来た件の翌年あたり
仕事帰りにたまたま寄ったおもちゃ屋さんで発売されたばかりの
白肌金髪のキサラを買ってしまった。


やっぱり金髪もいい。






2013年5月21日火曜日

バンダイバービーにもの思う



以前住んでたところの最寄り駅近くにおもちゃ屋さんがある。
ドールにハマるまでそこにおもちゃ屋さんがあることすら
知らなかった気がする。


そこに初めて行った時、売れ残っているバービーのプレイマットを見付けた。
それに付いていた写真のバービーはまったく知らない顔だった。


メーカーはバンダイ。
バンダイの人形といったら当時はマーババービーくらいしか知らなかった。
セーラームーンの人形は年代からするとあったようだが記憶にない。


バンダイからこんな綺麗な顔のバービーが出ていたなんて、と
ちょっと驚いた。






その後、妹の知り合いからもういらなくなった人形をたくさんいただいた。
その中にバンダイバービーがあった。


タカラ系の人形とは明らかに違うのだが美人。


マテルのバービーの雰囲気を上手に残しつつ日本人好みに仕上がっていて
バンダイドールの中でもかなりの秀作だと思う。


アンナの友達クリス、バイオピンク&イエローのバイオガール、
フェアリーシーロンも秀作だと思う。
シーロン持ってないけどホント可愛い。


最近だとドキドキプリキュアのキュアハートも
ちょっと欲しいと思ってしまった。
キュアソードはまだ見ていない。
出来のいいバンダイドールって意外とあるもんだなぁ。


話が逸れた。






いただいたバービーは髪が傷んでいたので
ぬるめのお湯パーマでくちゃくちゃしたソバージュっぽい頭にし
傷みが目立たないようにしたが、綺麗なのも欲しくなり
近所の古いおもちゃが残っているおもちゃ屋さんへ行って
メロディドリームバービーを買った。


カネカロンの髪がサラサラだ。






そことは別のおもちゃ屋さんにはトーキングバービーがあった。
同じ顔だったのと退色が酷かったのとでスルーした。


それでもちょっと気になっていたが次に行った時には
もうそのお店はなくなってしまっていた。


リカちゃんキャッスルのイベント会場に向かう途中の道にあったので
もし今でもあるならちょこちょこ寄れたろうにと思うと残念。
まぁあったとしても今ジェニー系が置いてあるかどうかは疑問だが。






※バービーのプレイマット:
正しい商品名は不明。
広げると部屋割りされた床になる。
ここはリビングであるとかバスルームであるとか。
箱物とはまた趣向の違うハウス物で、おもしろい発想だと感心した。


追記
バンダイバービー「ひろげてごらん  音でるおうちだよ」という商品があったことを突き止めた。
もしかしたらそれかもしれない。
パッケージが記憶と違ってはいるのだが。

それとフェアリーシーロン、手に入れた。



2013年5月20日月曜日

初期マーババービーのこと



古いおもちゃがたくさん残っている近所のおもちゃ屋さんにマーババービー・ペットオンペットがあった。


だが私の持っているバービーとなんとなく顔が違う。


どうしてだろうと思いつつ他のバービーも見ると私のと同じ顔もあって、どうやら顔だけでいえば二種類あるようだ。


ジェニーだってエクセリーナもあればエイティーンもあるんだし違うフェイスデザインがあっても不思議じゃないか、と納得した。


まぁ同じマーババービーだし、とあまり気にすることなく買わずに店を出た。






その後ビリー・ボーイ著「We Love Barbie」という本の和製バービーの項目でジェニー(或いはタカラバービー)の写真にマーババービーとクレジットされているのを発見した。


あれ?これ間違ってないか?と思いよく見るとジェニーよりも細面で目が縦長で微妙に違っている。


あ、これが初期マーババービーなんだ、あのペットオンペットもこれだったんだ!


多少の知識はあったが気付かなかったという…。






1986年バンダイはマテルとの合弁会社マーバ・コーポレーションを設立、バービーの販売をすると発表したのだが発売直前にタカラから製造の差し止めを求められた。


マーババービーはジェニーにそっくりではないか、と。





見慣れた今となっては簡単に識別できるし現物を見た時もさほどジェニー似てるとは思わなかった。
しかし「We Love Barbie」の写真は本当によく似ていると思った。


しまった、初期タイプは発売期間が短いのか、ならば買っておけばよかったかも。


次にまたお店に行った時にはマーババービーは根こそぎなくなっていた。
「開運!なんでも鑑定団」の影響もあったのか、その頃あたりからそれまで残っていた古い人形がどんどん姿を消していった。


知識が追い付いてくる頃にはもう人形は逃げてしまっている、というのが私のパターンらしい。






だがその時には逃しても後になってから手に入ったというものも多い。
その少し後、妹を経由してきた貰いものの人形たちの中に新旧マーババービがいた。


また何年か(十年くらいか?)経って骨董市に出掛けたら箱に初期マーババービーのヘッドだけが並べられているのを見付けた。


どう見ても新品なのだがなぜヘッドだけ?


たしか一個200円。


舞い上がるあまり全部買占めようかと思ったが、なんとか冷静になった結果取りあえずというかなんというか二つ買った。





ジェニーのボディに付けてあるが(ノーマルとSAJ)、マーババービーはもともと首が可動するボディなので首無可動のジェニーボディだとヘッドが上を向いてしまうがまぁよしとしよう。


なにかとジェニーと比べられてきた可哀想な歴史を背負ってきたわけだけども、こうして見ると可愛いではないか。






ヘッドだけでは産地がわからないと思っていたが、ふと思いついて首穴の内側にひっつき虫を押し付けてみた。


japanの刻印があった。
まぁ顔色をみれば大体わかるんだが。








2013年5月19日日曜日

あわてんぼクルリちゃんのこと



近所に人形者にとっては宝の山のようなおもちゃ屋さんがあった。


ただし見付けた時はさほど欲しくなかったものが後になって欲しくなり、また行ってみた時には無くなっていたことも多かったのだが。





クルリちゃんもその一人だった。


1974年に発売されたクルリちゃんは表情が変わるギミック付き。
健康的で愛嬌のあるある顔だがなんというか美少女というタイプではない。
小さい目に上向いた鼻、ギミックのせいもあるがでかい顔…。


リカちゃんたちの中にあってどう見ても脇役的な。


当時は可愛いタイプしか興味がなかった。
だからクルリちゃんも見ただけでスルー。


値引きされ1600円と安値だったため転売ということも考えてみたものの、古いおもちゃ専門店で聞いてみたら買い値は1500円ということなのでやめておいた。


まぁ転売といっても当時は古物商に買い取ってもらう以外の販路などなかったので「持っていればそのうち高値になるかも!?」と妄想するだけで終わるだけだった。


「これ他行けば一万円だよ!」と言われて思わず千円で買ってしまった超合金もすでに三十年以上持ち腐れたままだ。


やがてクルリちゃんはお店から姿を消してしまった。



ヘッドを180度回して


左手を上げると…


おすまし顔に変身!



ああいう脇役っぽい子がいてもいい、
というか、いろんな顔の子がいたほうがおもしろい、
と思うようになったのはそれからだいぶ経ってからだった。
それに70年代のドールに対する興味も出てきた。


クルリちゃん、欲しいな。


気が付くとその数年で一番欲しい人形になっていた。
オークションに出てるかな?と見てみたらあった。


大体五千円くらい。
1600円という頭があるからものすごく高く感じる。
たまに安く出るがあっという間に入札が入って五千円を超えてしまう。


それでもマメにオクを覗いていたら
1000~1500円くらいの安値で出ることが増えてきた。


競り合いが嫌いなので迷っていると他の誰かが入札、
そのまま落札ということが2~3回あった。


これなら私でも落札できたんじゃ、と思ったので入札してみた。
ところが僅差で競り負けること二回。





そのクルリちゃんは2000円で出品されていた。


取りあえずウォッチリストに入れて様子見したものの気になることがあった。
それはブックレットの有無。


私はドール関連の紙物が大好きなのだ。
けっこうそれなりの数集めている。


せっかくの70年代の箱入り新品、ブックレットは入っていてほしい。
出品者に質問なんてしたことなかったが思い切って聞いてみた。
すると入っていると言うではないか。


入札決定!


ところがすっかり忘れてしまい、思い出したのは終了日の翌日だった。
あれ?ウォッチリストに入れてたのになぁ。


そのクルリちゃんは再出品されていた。
それとは別に1500円で出品されているのもある。


私は1500円に2000円をぶっ込んでおいた。
これで落札決定だな。
(そっちのブックレットは気にならなかったのかとか細かいことは忘れた)


しかしライバルがいた。
クルリちゃんは2200円になっていた。


当然のことながらそちらには見切りを付け
最初の2000円に入札、落札した。


未開封ではなかったことがライバルがいなかった原因だろうか?
開封済みだが遊んだことはないそうでまったくの新品同様だった。


私が手を出さなきゃ先のクルリちゃんは1500円で落札できたろうに…
あの時のライバルさん、ごめんなさい。






今は手作りの白いお嬢様ドレスを着せている。
あんまり似合ってないかもしれないがいいじゃないか。





今回撮影のために脱がせて驚いた。
こんな凝った下着を作ったんだっけか。
うちではわりと優遇されてるほうかもしれない。